-職人への道記事一覧-

箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から③

2019/05/27

2019/4/24(水) ほうきの組みつけ


箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から③


箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から③

「耳と呼ばれる部分(写真左側)と中玉と呼ばれる部分を組みつけていく様子です。編み目が粗く、不恰好な仕上がりになってしまっており、難しさを痛感しております。」


箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から③

「右側のお手本に比べて、左側の編み目が粗くなってしまっております。編込んでいく際に糸が「持っていかれている」状態のため、目が粗くなってしまいます。次回は更に注意して目を細かく(糸を持っていかれない!)意識して編込むように注意します。」

箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から②

2019/05/23

2019/4/23(火) ほうきの玉づくり②


箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から②

「本日も引き続き、玉を作成しました。失敗、やり直しが多く思うように形になりませんでした。
新規に使用した糸が細く、力を入れるとすぐに切れてしまいました。糸の太さを1mm前後の物を再度探して、練習します。」

箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から①

2019/05/20

2019/4/22(月) ほうきの玉づくり

*箒(ほうき)は玉と呼ばれるいくつかの束を編み込んだ上で、それらを一つに組みつけます。その玉を編み込む際、内側に使う草(芯)と外側に使う草(皮穂)は異なります。これは天然繊維である(生長にばらつきがある)ほうき草を有効に活用するために育まれた手法です。


箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から①

「まずは芯の部分を作っていきます。
茎が細い穂は5~6本ほど、茎が太い穂は3~4本ほどを束ねていきます。

束ねる際、力を入れ過ぎると簡単に糸が切れてしまいます。力が少ないと糸が緩んでしまうため、力加減が重要です。慣れるまで数を熟して感覚を掴みたいです。」


箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から①

「芯にカラ(ほうき草の茎の部分)を巻き付け、編み込みます。カラの本数を太さに応じて調整する必要があります。難しい作業ではありませんが、扱いに慣れるまで訓練が必要です。」


箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から①

「カラを包んだ芯に皮穂を並べながら、編み込んでいきます。編み糸のテンションを保ちながら編み込むことが難しく感じております。

常に意識してテンションを保たないと、今回のように網目の間隔が広くなってしまいます。機能も大事ですが、見た目にも美しいのが手編みほうきの魅力と考えます。網目が細かく、キレイに揃っている製品が作れるよう鍛錬が必要です。

網目が細かく、揃っていると言う点は、出来上がりのほうきの『バランス』にも影響すると思いますので、そう言った意味でも大事なポイントと考えます。」

もう一つの新たな道へ 箒職人を目指して②

2019/05/02

箒職人を目指すべく、ほうき草プロジェクトで知り合った箒職人の鈴木氏に相談したところ、「私の代で途絶えることを望んでいなかった」と快諾いただき、鈴木氏に師事し、教えを乞うことになりました。

以下は、箒職人を目指している伊藤さんのレポートです。

3/6(水)~3/8(金)に掛けて、泊まり込みで編込みの講習を受けてきましたので、今日はその様子をご報告いたします。


箒職人を目指して②
先日作成した治具(支柱)を持参し、鈴木氏の横に並びマンツーマンで指導して頂きました。
要所でビデオを回し、講習を受けさせて頂きます。


箒職人を目指して②
事前にご用意頂いた手順メモを参考に実演しながらの指導となります。


箒職人を目指して②
まずは内側用の草を縛り、「芯」を作ります。
「耳」と呼ばれる部分(ほうきの穂が一番長い部分)には長めの草を使用。


箒職人を目指して②
芯に「カラ」と呼ばれるほうき草の茎を巻いて「玉」を作成します。


箒職人を目指して②
カラを巻いた後、外側に使用する草「皮穂」を並べ編込みます。
※草を並べる時は、手前に芯用の草・奥に皮穂を並べます。


箒職人を目指して②
編込みの様子です。
不器用ながら、何とかついていきます。


箒職人を目指して②
上の玉から、はじ玉・中玉・中玉・耳と並べて繋げながら編込みます。
網目がかなり荒くなってしまっています。
本来は網目が半分ほどまで密である必要があります。


箒職人を目指して②
編込み後、カラの下に枕をかませている様子です。
枕を入れることにより首の部分に厚みを出し、形を整えます。


箒職人を目指して②
余分な茎を落とし、竹柄を打ち込みます。
竹の曲がりと穂のバランスを見ながら一番扱いやすい位置に打ち込むことが大切です。


箒職人を目指して②
柄竹打ち込み後、残りの茎を「花びら」と呼ばれる形にそぎ落とします。
写真は鈴木氏の作業の様子です。綺麗に仕上がるよう、ナイフの扱いにも慣れる必要があります。


箒職人を目指して②
籐巻の様子です。
練習用に製品に使用できない籐を分けて頂きました。今後の練習で使用させて頂きます。


箒職人を目指して②
初めて製作した箒です。

何とか形になりましたが、まだまだ人前に出せるような代物ではありません。かなりの練習が必要です。
早く、鈴木氏に見せられるレベルまで高めたいと考えております。

もう一つの新たな道へ 箒職人を目指して①

2019/04/25

江戸時代に発明された座敷箒は、明治、大正、昭和と時代が下るにつれて隆盛を極め、それぞれの箒職人が箒を極めるべく、受け継がれた箒づくりに自分なりの特色を加え、競い合い、技に磨きを掛けてきました。

しかし戦後、生活習慣がガラッと変わり、箒づくりは衰退の一途を辿ります。
平成が終わろうとしている今、日本に在住する手編み箒職人の数は十指に満たないと思われます。

ただ、今なお箒づくりに励んでいる職人の中には、培ってきた技や想いを自分の代で絶やしたくないという方もいらっしゃいます。

様々な想いが交錯する中、ほうき草プロジェクトを推進しているあるメンバーから、「手編み箒を作りたい」という申し出がありました。彼は、ほうき草プロジェクトを通じて様々な方と接するうちに、ほうき草だけでなく、日本特有の箒づくりを絶やしてはいけないという気持ちが沸々と湧いてきたようです。

採算を考えると、彼の行動は認められるものではないかもしれませんが、彼の想いも充分理解できます。

「こんな企業があってもいいんじゃないか」。会社は後押しすることにしました。

今後、彼が一人前の箒職人になるまでを随時ご紹介したいと思います。

新たな道へ まずは箒の歴史を振り返ります。

2019/03/14

ほうき草を使った箒(ほうき)を一般に座敷箒といいます。主には畳を掃くために用いられていたことからこの呼び名が生まれたようです。

ご存知かもしれませんが、座敷箒は江戸時代中期、畳の普及とともに広がりました。それまでの主流の箒といえば、棕櫚箒です。文字通り、棕櫚の木から取れる繊維を取り出した箒で、弘法大師が中国から持ち込んだともいわれています(残念ながら、これは異なるという説が有力ですが・・・)。


新たな道へ
こちらが棕櫚箒です。

棕櫚箒が得意とするのは板間(フローリング)で、穂に含んだ油分により、掃けば掃くほど「つや」が出ます。

ただ、畳のように編み込んだところに食い込む力はなく(それにポロポロ、繊維がちぎれます)、畳には不向きでした。

そこで登場したのが座敷箒です。適度なしなりと弾力性があるので畳を掃くのに持って来いということで一気に広がりました。

時が過ぎ、戦後座敷箒に新たな箒が生まれました。それがカバー箒です。ほうき草を使う点は同じですが、箒の作り方が異なります。カバー箒が生まれる前の箒はすべて「手編み箒」といい、箒の茎部分を手で編み込んだ箒を指します。一方カバー箒とは箒の茎で編み込まず、穂先だけを束ねて作り上げた箒のことを言います。


新たな道へ
こちらがカバー箒です。


新たな道へ
こちらが手編み箒です。

どちらも一長一短がありますが、現在日本に普及している座敷箒はこの2つのタイプに大別されます。

今年はこの2つのタイプにそれぞれ異なる視点からチャレンジしたいと思っています。どのような道が広がっているのか、まだ分かりません。これから皆さまと一緒に道を作っていきたいと思っています。

浜松では小鳥のさえずりが心地よく、春の訪れを感じています。

最近よく散歩する四ツ池公園ではカワセミが木にたたずみ、じっと池を見つめていたりします。

同じ場所を散歩し続けていても日々風景は異なり、新しい発見があったりして、その時その時を楽しんでいます。
(鶯やメジロなど、鳥の声の違いがだんだん分かるようになってきました。)

さて、今年のほうき草プロジェクトもいよいよ「はじまり」の時期が迫ってきました。

今年はほうき草を通じて、様々な方と新規プロジェクトを始めたいと思っています。

今年も宜しくお願い申し上げます。

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