特集1 ほうき草栽培|地元浜松でのほうき草栽培について

私たちアズマ工業は2015年に東海道五十三次“濱松・冬枯ノ図(ふゆがれのず)”ほうき再現プロジェクトと 題しまして、地元浜松でほうき草栽培を復活させ、国産原料での座敷箒の生産に取り組みました。
その栽培から生産までを国内で行う取り組みは「ほうき草プロジェクト」として現在に至るまで継続しております。

JAとぴあ浜松青壮年部様のご協力を頂きながら、試行錯誤で一から取り組んだほうき草栽培を
ここでは順を追って紹介させて頂きます。

遊休耕作地の整備(畑の準備)

遊休耕作地の有効活用に取り組まれているJAとぴあ浜松青壮年部様の活動に合わせた形で、
毎年ほうき草栽培を行う畑が決まります。ほうき草栽培はその提供頂いた畑を整備する所から始まります。

遊休耕作地の整備(畑の準備)

ご覧の通り、最初はこのような状態です。
除草作業から始めます。

遊休耕作地の整備(畑の準備)

噴霧器を使って万遍なく除草剤を散布していきます。除草剤
の散布後、1週間程度放置して雑草が枯れるのを待ちます。

土起こし

土起こし

これが除草剤散布からちょうど1週間経過した畑です。
除草剤が良く効いているのがわかります。

土起こし

耕耘機で土を起こして、畑を整備していきます。

土起こし

約3時間程度の作業で当初の荒れ地から立派な畑に生まれ変わります。

種蒔き

種蒔き

種蒔きをする10日前に再度耕耘機で畑を耕した後に種蒔きを行います。これがほうき草の種です。前年収穫した種をJA様で発芽試験を行い、問題ないことを確認した上で使用します。

種蒔き

種蒔きにはこのような手押し車方式の種蒔き機を使用します。

種蒔き

「線引き」と呼ばれる巨大なトンボを引っ張って、種蒔きの線(目印)を引いていきます。

種蒔き

畝(うね、畑で作物を作るために、何本も間隔を空けて細長く直線状に土を盛り上げた所のこと)に沿って種蒔き機を押し進めて慎重に種を蒔きます。ほうき草収穫の作業性を考慮して、3列蒔いて→1列空けて→3列蒔いて→1列空けての繰り返しで種を蒔きます。

種蒔き

種を蒔いた後は畑に除草剤を散布します。
(イネ科のほうき草に影響の出ない除草剤を使用しています)

この後、ほうき草の発芽まで1週間~10日程度待ちます。

発芽

発芽

種蒔きから約10日後の様子です。
ほうき草が発芽して、10cm前後まで生長しています。

除草作業

さてここからがもう一苦労です。ほうき草の生長を妨げる雑草を取り除かなければなりません。
ほうき草の発育促進のためには、ほうき草がある程度生長するまで小まめに除草します。
(ほうき草が生長すると、ほうき草で日光がさえぎられ、雑草の生長が著しく停滞します)

発芽

ほうき草の生えている畝と畝の狭い間を耕耘機で進み、土を起こしながら除草します。

発芽

縦方向一直線にほうき草が生えていますが、株間(ほうき草の株と株の間)にも雑草が生えています。こちらは手作業で雑草を抜き取ります。

消 毒

消毒

8月に入ると夏の日差しをいっぱいに浴びてほうき草は一気に生長します。収穫まで1ヵ月を切ったところで大掛かりな消毒作業を行います。

消毒

近づいてよく見てみると虫に食われ出しているほうき草が目につきます。

消毒

畑全面に消毒剤を散布し、ほうき草を害虫から守ります。

消毒

畑全面に散布するのはもちろんのこと、ほうき草の葉一枚一枚にも行き届くように消毒剤を散布します。

収 穫

種蒔きからおよそ75日でほうき草は収穫の日を迎えます。

収穫

立派に生長したほうき草です。空に向かって力強く一直線に伸びています。高いものになると2メートルを超える背丈のほうき草もあります。

収穫

ほうき草が途中で折れないように注意して、一本一本刈り 取ります。刈り取ったほうき草を順次まとめて、畑から運び 出します。

収穫

刈り取った原料はトラックに積み込んで、脱穀のためにJA様の営農センターへ運搬します。

収穫

節で茎を折って、皮(葉)を剥ぎます。
※ほうき草の葉を剥ぐ作業を「皮を剥ぐ」と言います。

収穫

足踏み式の脱穀機を使用して種を取り除きます。
自動の脱穀機も使用しますが、昔ながらの足踏み式の脱穀機の方が穂を傷めず種を取り除くことができます。

収穫

脱穀後、ほうき草の穂を一定の量で束ねて、完了です。
ここまでが畑と向き合いながら進めたほうき草栽培の一連の流れとなります。

座敷ほうきの主原料であるほうき草は、現在そのほとんどがタイ・インドネシア・中国で生産されており、 日本での栽培はほぼ行われておりません。

国内で一旦途絶えてしまったほうき草の栽培。気候や土壌で左右されるほうき草の出来栄え。

毎年、試行錯誤を重ねて、より質の高いほうき草が収穫できるように取り組んでいます。

採算に合わないかもしれませんが今後も私たちは国内生産を続け、江戸時代から続く「手編み座敷ほうき」の文化を 残していきたいと考えています。収穫したほうき草は、この後「濱松出世手編みほうき」の生産に向け乾燥→煮沸→ 乾燥→選別を行っていきます。

詳しくは・・・

2017年ほうき草PJ一覧
http://azumahouki.com/category/2017/

2016年ほうき草PJ一覧
http://azumahouki.com/category/2016/

2015年ほうき草栽培を復活させ、国内での手編み座敷ほうき作りに取り組んだ
東海道五十三次“濱松・冬枯ノ図(ふゆがれのず)” ほうき再現プロジェクト
http://www.tokaidohouki-project.com/

をご覧ください。

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