-吾妻箒記事一覧-

箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から 160

2022/01/13

1月11日    今年のほうき草栽培にむけて   吾妻箒   

海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です! 

一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?


新しい年がスタートし、連休も明け、本来の生活リズムをようやく取り戻しております。
まだまだ寒い日が続きますが、早くも今年のほうき草栽培にむけて作戦を練り始めました。
今年で8年目を迎えるほうき草栽培、栽培方法にも改良を重ね、年々理想とする品質に近づいてはおります。しかし、毎年安定して同じ物が作れている訳ではございません。昨年の課題を生かし、新しいことへのチャレンジも必要と感じております。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
昨年、同じ畑で収穫された2本のほうき草の様子

上のほうき草が下のほうき草よりも一回り大きいことが写真でもお分かりになるかと思います。理想とする写真下のほうき草のサイズ感の物が多く収穫できるよう、栽培方法を工夫したい考えです。早速、農作物を小ぶりに作る方法を調べてみたところ、「密植栽培」という方法にたどりつきました。
密植栽培とは字の通り、農作物の株と株の間を密接に育てる栽培手法です。
密植栽培のメリットとデメリットを紹介します。

◆メリット

①農作物を小ぶりに育てることができる
株と株の間を近くすることで、栄養を分散させ、大きく元気に育ちすぎることを防ぎます。ただ、キャベツなど農作物の種類によっては、互いに共栄し大きく育つこともあるようです。

②雑草の抑制
農作物が密になることにより、雑草の生えるスペースが減少し、雑草への日当たりが悪くなることで、雑草の成長を抑制することができます。

③省スペース化・効率化
密に育てることにより、同じ収穫量でもコンパクトな畑(面積)で栽培することが可能です。また、作業範囲が狭くなるため、作業効率のアップも見込めます。

◆デメリット

①農作物が思うように生長しない可能性がある
メリット①の注意点でも記載しましたが、農作物によっては逆に大きく育ってしまったり、密になりすぎたことにより、理想とするサイズまで生長しない可能性もあります。

②病気や虫の発生リスク
密に栽培することにより風通しが悪くなり、農作物の病気や虫がついてしまう可能性があります。

以上が、農家の倉田様から教えていただいた情報や伊藤自身で調べてみたメリット・デメリットとなります。メリットばかりに気を取られ、全く収穫できないようなことになっては本末転倒です。

次回は、デメリットに対する対応方法を検討してまいりたいと思います。

箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から 159

2022/01/10

1月8日    2022年も始まっております    吾妻箒   

海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です! 

一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?


新しい1年も始まり、気持ちもリフレッシュして業務に励んでおります。この日は伊藤の師匠である鈴木氏に編み込んでいただく箒の原料「ほうき草」を発送しました。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
鈴木 徹作 濱松出世手編みほうき 短柄


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
鈴木 徹作 濱松出世手編みほうき 長柄

師匠の編込んだ濱松出世箒は、発売から5年が経過しましたが、ご好評をいただいております。原料であるほうき草は、栽培した年により出来栄えや風合いに若干差が出ますが、いつも変わらず安定した品質の箒を編み上げていただいております。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
ほうき草を梱包し、師匠にお届けします。

伊藤自身でも箒を編み込むようになってから、良い箒を作るには良い原料を作ることが大事だと身を持って感じております。師匠にほうき草を送る際には、「今回のほうき草の出来栄えは満足していただけるだろうか?」といつもドキドキしながら準備しております。
箒が完成した際には、今回のほうき草の感触や課題点をお聞きし、2022年の栽培に生かしていきたいと思います。

箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から 158

2022/01/06

1月6日   今年もよろしくお願い致します    吾妻箒    

皆さま、明けましておめでとうございます。
本日より業務を開始しております。本年も何卒よろしくお願い致します。

正月をゆっくり過ごしたおかげで、自分自身を見つめ直すことができました。
自分で勝手に限界を設けて、問題をやり過ごす自分。
どこか他人事のように物事を見てしまう自分。
箒職人としてもっともっと腕を上げるためには、編む技術だけでなく、自分自身の心を磨かなければならないと気づきました。
弊社の行動基準である「お客様指向で考え、行動します」。お客様の期待に応える姿勢こそが自分自身を成長させる・・・、この誓いを改めて心に留め、活動して参りたいと思います。

年末年始に頂いたご注文分につきましては、本日準備させていただき、明日から順次発送させていただきます。商品到着まで今しばらくお待ちください。

今年一年、皆さま方におかれましても幸多き一年になりますよう心よりお祈り申し上げます。今年もよろしくお願い致します。

箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から 157

2021/12/27

12月27日   今年も一年ありがとうございました    吾妻箒    

今年も残すところ5日となりました。業務の方は本日27日の大掃除をもって仕事納めとさせていただき、お休みをいただきます。
今年は、自身で編み上げた箒の販売も開始させていただき、充実した一年を過ごさせていただきました。これも、日ごろから応援していただける皆さまのおかげと、深く感謝いたします。
お客様のご期待に応えられるよう、来年もより一層努力し、品質およびお客様の満足度を上げられるよう努める所存でございます。

年末年始に頂いたご注文分につきましては、2022年1月7日より順次発送させていただきます。弊社休業期間中もオンラインでのご注文は随時承っておりますので、ぜひご活用ください。

それでは、今年も一年大変お世話になり、ありがとうございました。来年も引き続き宜しくお願い致します。

箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から 156

2021/12/23

12月21日    ご注文いただいております   吾妻箒    

海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です! 

一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?


今年も残すところ一週間ほどとなりました。有難いことに、ここ数日いつもより多くのご注文をいただいております。皆さま年末の大掃除に向けて、もしくは新しい年に向けて箒を新調されているご様子です。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
ご注文いただいた箒の様子
商品到着まで今しばらくお待ちください。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
伊藤の師匠である、鈴木徹さんが編み上げた箒や、
鈴木 徹作 濱松出世手編みほうき 長柄


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
神奈川県在住の箒職人 松永美香子さんが作られた箒もご注文いただきました。
松永 美香子作 棕櫚の手箒

年内の発送業務は、12月25日 午前10時59分までのご注文分となっております。
ほうき購入を検討中のお客様は、お買い忘れ無いようご注意ください。
今年も残すところあとわずか、ラストスパートで箒作りに励みます。

箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から 155

2021/12/20

12月16日    様々な種類のほうき   その⑨   豆知識    

海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です! 

一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?


連載で発信している「様々な種類のほうき紹介」。今回は、「自在ほうき」を紹介いたします。
美容室などの店舗で使用されることが多く、見たことはあるが、名前を初めて知ったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
フローリング・タイルの掃きそうじに BR314自在ほうき木柄45L
木製の柄・ヘッドの箒や、


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
フロアの掃き掃除に OX311自在ホーキ30L
スチール鋼管に樹脂製のヘッドの自在ほうきもあります。
いずれの素材も、写真のように箒の首が左右90度、自在に動くのが特徴です。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
穂の部分に注目してみました。

素材は、細くしなやかなポリプロピレン樹脂と馬毛の混穂となっております。
穂の部分だけに注目すると、こちらも混穂ほうきと呼べるかも知れませんが、自在にヘッドの角度を変えられる形状から、「自在ほうき」と名付けられております。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
穂の長さは4㎝ほどです。
細い繊維を使用しておりますが、穂の長さを短くすることで強いコシを生み出します。
掃き心地はブラシと箒の中間のような固さが特徴です。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
自在ほうきの特性を生かし、普段より広い範囲の掃き掃除で試してみました。
今回掃除する面積は、およそ50㎡です。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
15分ほどで両手一杯ほどの埃を集めました。
掃き幅が45㎝の自在ほうきを使用したので、思いのほか効率よく作業できました。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト

自在ほうきの特徴として、矢印のように手前から遠くに向かって押しながら掃くことができる点に改めて便利さを感じました。
※水切りワイパーやブラシで水を押し出すようなイメージで埃を集められます。

普段から当たり前のように使用している道具ですが、使用感や特徴を意識して作業してみると、改めてその長所や便利さに気付かされます。同じように意識することで改善点や新商品の開発にも役立つと思いますので、今後も意識して色々な種類の箒や掃除道具を使用していきたいと思います。

自在ほうきは、穂幅が22㎝・30㎝・45㎝・60㎝と用途に合わせてバリエーション豊富に揃えております。特に幅が広いタイプは体育館や店舗のフロアなどの使用に好評を得ております。一般家庭での使用シーンは少ないかも知れませんが、今回は、ヘッドが自由に動かせる自在ほうきを紹介させていただきました。

箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から 154

2021/12/16

12月14日    様々な種類のほうき   その⑧   豆知識    

海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です! 

一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?


連載で発信している「様々な種類のほうき紹介」。今回は、「混穂(コンポ)ほうき」を紹介いたします。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
コンクリートから芝生・側溝まで使える外ほうき 混穂173コンポほうき長柄
こちら、一見すると普通の葉脈ほうきに見えますが…


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
穂の部分を良く観察すると、実は2種類の素材がブレンドされております。

「混穂ほうき」とは読んで字のままなのですが、2種類以上の素材を混ぜた箒です。上の写真の箒は①③の部分はコシの強い葉脈を使用し、柔らかい素材の②黒シダを挟み込むように作っています。
コシが強く大きなゴミや落ち葉の掃除が得意な葉脈と、細く柔らかな繊維で細かな埃を逃さない黒シダをブレンドすることにより、より効率良くお掃除ができるようにしました。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
葉脈ほうきの他にも、


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
赤シダと黒シダの混穂ほうきや、


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
太い化繊と細い化繊をブレンドした混穂ほうきなど、種類も豊富です。

いずれの混穂ほうきも、長所と短所を補いあう組み合わせで配合しているのが基本です。
コシの強い素材で大きなゴミを力強く掃き、細く柔らかな素材で細かな埃も逃さない。そのようなイメージで作っていて、穂の混ぜ方や配合率など、何度も試作を繰り返し今の形に落ち着いております。
良い点ばかりを取り上げておりますが、デメリットも少なからず存在します。別の素材を混ぜておりますので、使用環境によっては穂先の摩耗に差が生じる場合があります。
※どのような素材でも年々、穂先が擦り減ってきますが、素材の違いにより擦り減り方に差が出る場合があります。例えば、外側の素材のみ早く擦り減ってしまい、中の素材が剝き出しになってしまうなど。

しかし、この点は数年に一度程度、先に擦り減った素材に合わせて穂先をハサミで切り揃えることで解決できます。切り揃える手間を差し引いても、非常に優秀な箒だと思います。
今回は、異素材を混ぜることで互いの長所を生かす、混穂ほうきを紹介させていただきました。機会がございましたら、ぜひお試しください。

箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から 153

2021/12/13

12月8日    様々な種類のほうき   その⑦   豆知識    

海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です! 

一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?


連載で発信している「様々な種類のほうき紹介」。今回は、当社で扱っている箒の中で唯一、穂の原料が天然素材でない「化繊ほうき」を紹介いたします。
化繊(かせん)とは、化学繊維の略で、主にポリプロピレン樹脂などを繊維状に加工し、穂の原料として使用します。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
太くコシの強い掃き心地が特徴のAC6-193化繊ホーキ極太長柄

化繊ほうきは、屋内・屋外の双方で使用されますが、屋内用は穂の繊維が細く、屋外用は太い繊維を使用して製造するのが一般的です。一番良く目にするのは、落ち葉などの屋外で使用する繊維が太い箒ではないでしょうか。
雪国でない地域では珍しいかもしれませんが、冬場の雪かきにも使用され、ご好評いただいております(伊藤の住む地域では滅多に雪が積もらないため、意外と感じておりますが・・・)。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
雪かきに使用している様子
穂先が太く粗いため、車のボディなど傷つきやすい対象物への使用はお避け下さい。

化繊は天然素材と違い、人間の手で一から箒の特徴をコントロールできる点が利点です。
例えば、穂の色にしても原料を作る時点で好きな色に着色することで、様々な色の箒を作ることも可能です。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
シンプルで生活感の出ないグレーの穂を使用した箒

また、穂の太さや形状を変えることで使用シーンに合った箒を自由に作り出すこともできます。しっかりとしたコシのある掃き心地で、落ち葉などの大きなゴミを掃除することが得意と思われがちな化繊ほうきですが、細くしなやかな繊維を作り、屋内用の箒を製造したりしております。
中でも伊藤が個人的に好きな化繊ほうきは、穂先に「先割れ加工」という加工を施した箒となります。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
先割れ加工が施された箒の様子
穂先を粉砕し、細かくすることで細かな埃も逃しません。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
先割れ加工の箒で工場倉庫のフロアを掃除してみました。
写真のように一見するとキレイに見えるフロアですが…


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
少し掃除しただけで、目に見えなかった細かな埃まで集まりました。
この集塵力が先割れ加工の特徴です。

ここまでの紹介で、化繊ほうきの万能性に驚かれる方もいらっしゃるかも知れません。
万能に見える化繊ほうきですが、化学繊維ゆえに太陽光・紫外線、気温の変化などに弱い点が欠点として挙げられます。長いあいだ直射日光を浴びたり、朝昼晩の温度変化が激しいところで保管すると、繊維が損傷し、穂がボロボロと千切れてしまったりします。保管の際には直射日光が当たらないところで保管してください。

今回は、様々な仕様を自由に設計できる「化繊ほうき」を紹介させていただきました。
天然素材には天然素材にしか出せない味わいもあり、甲乙つけがたいのですが、機会がありましたら是非、化繊ほうきもお試しいただけましたら幸いです。

箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から 152

2021/12/09

12月6日    様々な種類のほうき   その⑥   豆知識   

海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です! 

一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?


連載で発信しております「様々な種類のほうき紹介」。今回は、庭掃除が得意な隠れた人気商品「葉脈ほうき」を紹介いたします。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
弾くように張りのある掃き心地が魅力の「SY189職人箒庭園短柄」


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
円錐状に穂先が配置された「名匠168外苑ほうき」も人気です。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
穂の原料はヤシの葉から抽出される葉脈です。

原料の主な生産地はインドネシアで、ヤシの葉から葉脈だけを取り出して作ります。葉脈ほうきは、「リディホーキ」や「ヤシバ箒」とも呼ばれ販売されております。
葉脈ほうきの掃き心地をお伝えすべく、試しに会社まわりの掃き掃除に使用してみました。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
芝生に広がった落ち葉を掃除してみました。

穂の接地面に注目してみると、張りのある程よい太さの繊維が芝生の間に入り込み、面白いように落ち葉やゴミを掻き出している様子が分かります。掃き心地を文面では伝えきれないことが心苦しいのですが、例えるなら毛足の長い絨毯(じゅうたん)を大きなブラシで撫でているような心地良い感触です。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
掃除前の様子


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
掃除後の様子

掃除前の様子では、芝生一面に落ち葉が広がってしまっております。言い訳のようになってしまいますが、伊藤の住む静岡県西部地区は、「遠州のからっ風」という言葉が存在するぐらい、冬場は強い風が吹きつけます。ものの半日程度で落ち葉が広がってしまうこともあるのですが、マメに掃除したいものです。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
集めた落ち葉の様子

どうでしょうか。10分ほど掃き掃除をしただけですが、ご覧のような集塵力です。
こんなに落ち葉を貯め込んでしまい、自慢できることでもないかも知れませんが、この掃き心地は葉脈ほうきにしかない独特な感触です。

知名度こそ他の箒に比べ劣るかも知れませんが、葉脈ほうきを愛用しているユーザー様からは、「一度これを使ったら他の箒には戻れない」との有難いお言葉を頂戴することもございます。改めて今回、意識して使用してみると手前味噌ながらその言葉にも納得です。

今回は、知る人ぞ知る庭掃除のスペシャリスト「葉脈ほうき」を紹介させていただきました。ちなみに同じような用途としては竹を原料とした「竹ぼうき」も思い浮かびます。竹ぼうきは表面をなぞるように掃きますが、葉脈ほうきは梳きながら掃くので、芝生を掃くには葉脈ほうきがおすすめです。

箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から 151

2021/12/06

12月2日    様々な種類のほうき   その⑤   豆知識   

海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です! 

一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?


先日から配信している様々な種類のほうき紹介ですが、五回目の今回は、「赤シダほうき」を紹介させていただきます。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
繊維が太く、コシが強い掃き心地が特徴の「赤シダほうき」


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
穂の原料は、パルミラと呼ばれるヤシ科の木から採取されます。
パルミラの主な産地はインド、スリランカで、自生しています。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
こちらは、パルミラの「葉柄(ようへい)」と呼ばれる、葉と幹をつなぐ部分です。
この部分から取り出した繊維が赤シダ(穂の原料)となります。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
葉柄を水に浸し柔らかくし、プレス機や石鎚で叩いて繊維をほぐします。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
ほぐれた繊維を黒シダと同じ手法で精製していきます。
黒シダ同様に機械化が難しいため、手作業での作業となります。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
精製後の様子
不純物が取り除かれ、太く力強い繊維のみが原料となります。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
実際に原料から箒になる工程は、前回紹介した「黒シダほうき」と同様です。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
コシの強い「赤シダ」は、デッキブラシの材料として使われることもあります。

赤シダほうきは、アスファルトの落ち葉や大きめなゴミの掃除を得意としています。
一般的な外まわりでの掃除で最も良く使われている箒で、当社が扱っている箒の中でも一番の販売実績があります。
価格帯も箒の中では一番安価ですので、今回紹介したような工程(繊維を取り出す作業の様子など)をお話しすると、思っていたよりも手間が掛かっていてびっくりしたと驚かれる方も多いです。

今回は、力強い掃き心地が特徴の赤シダほうきを紹介させていただきました。

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