-豆知識記事一覧-

箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から 65

2021/01/25

1月22日  箒職人おすすめ 箒の使い方①     ほうきの豆知識   

海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です! 

一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?


突然ですが、普段のお掃除で意識していることはありますでしょうか。
道具の選び方や使い方をちょっと意識するだけで、時間を短縮できたり、ストレスなく汚れを片付けることができます。

箒の事となると熱くなってしまい、内容も長くなってしまうかも知れませんが、どうぞ最後までお付き合いいただけたら幸いです。

・ほうきの選び方


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
一言で箒と言っても色々な種類の箒があり、悩みどころです。

第1回目である今回は、家の中での使用に適した箒を紹介したいと思います。

フローリングや畳などの掃除


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
ほうき草が原料の座敷ほうき

天然素材の原料ですが、素材から出る垢がなく室内でも安心してご利用いただけます。
イメージ的には畳で使用するイメージが強いかと思いますが、フローリングや板の間でも大活躍です。適度なコシがありながらも穂先が柔らかいのが特徴で、ご使用の際は畳やフローリングの目に沿って優しく掃いていただくと、接地面を傷つけることなく掃除することができます。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
棕櫚(シュロ)が原料の棕櫚ほうき

座敷ほうきに比べコシが弱く、ゆったりとした掃き心地が特徴です。例えるならば、書道の筆で床をなぞっているような感覚です。座敷ほうきよりも細かな埃を掃き集める能力が高い箒となります。天然素材である棕櫚から出る自然な油が、フローリングや畳にツヤを与えてくれます。
一点注意が必要で、使い始めに少し穂から素材の垢が粉のように落ちます。通常は使い始めから一週間程度で収まりますが、気になる方は事前に屋外や広げた新聞紙などの上で箒を軽く叩いて垢を落としていただくことで解決できます。

長柄ほうき・短柄ほうきの使い分け


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
長柄ほうき


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
短柄ほうき

長柄と短柄については、主に使用する面積と保管場所によって選ぶ必要があります。短柄の方が小回りが利き、狭い場所やちょっとしたお掃除に適しております。また保管の際も長柄に比べ、高さ方向に省スペースで収納することができます。しかし、腰をかがめて掃除をする必要があり、長時間や広い面積の掃除には不向きです。一方で長柄は、柄を両手で持ち、腰をかがめずに掃くことができますので広い面積の掃除でも疲労が少なく済みます。

適材適所で様々な場面でほうきを使い分けることができれば一番よいのですが、保管スペースの兼ね合いなどからなかなか難しいところがあるかと思います。絶対これで無ければダメと言うことでもないので、私が述べたことは参考程度にとらえていただき、皆さまの生活(掃除の時間)に少しでもお役に立てればと考えております。

まだまだお伝えしたいことはあるのですが、あまり長くなってしまってもまとまりませんので今回はこのぐらいにしておきます。次回は家の中でも、もう少し違う場所にスポットを当てておすすめの箒を紹介したいと思います。

箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から 58

2020/12/24

12月22日    箒のお手入れ方法     豆知識 

海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です! 

一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?


2020年も残すところ数日となりました。今年はコロナの影響で、いつも以上に大掃除をする方が多いようです。かく言う私も、先日実家の大掃除に駆り出され、やや筋肉痛気味です。ただ、そこで興味深い物を見つけましたのでご紹介いたします。



箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
こちらの箒を発見しました。

母が愛用している箒で、定かではありませんが恐らく30年近くは使用しているのではないでしょうか。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト

大切に使っているようですが、長い年月の使用で穂がすり減り、穂先に隙間ができてしまっております。これではゴミが穂先をすり抜けてしまい、お掃除の負担が増えると思われます。母の負担が少しでも和らぐように、穂先の長さを切り揃え、多少の修繕を施しました。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
短くなってしまった部分に合わせて、ハサミで切り揃えます。

このままでは穂が短くなってしまい、掃き心地が悪くなってしまいますので、ビニールのカバーを少しめくり、穂を束ねているミシン部分を開放することで穂先に柔らかさを取り戻します。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
矢印がミシン掛けの部分です。
このミシン糸を切断します。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
切り揃える前と同じぐらいの穂の長さを取り戻しました。
母もうれしそうにしていました(余談です)。

日頃からお客様に、「大切にお使い頂ければ、何十年もお使い頂けますよ」と説明していますが、実際に何十年も使用している箒に接する機会は少ないのが現状です。
こんなに身近なところで30年来の箒に出会うとは夢にも思ってなく、大切に使ってくれていた母に改めて感謝いたしました。

伊藤も編み込んだ箒が末永くご使用して頂けるよう、丈夫で使いやすい箒を提供したいと強く感じました。

今回は、箒を少しでも永く使って頂けるような豆知識を紹介させていただきました。

箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から 54

2020/11/26

11月18日   ほうき草ってどんな草?  ほうきの豆知識

海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です! 

一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?


今回は、座敷ホーキの原料である「ほうき草」について少し深掘りしてみます。

一般的に「ほうき草」と言うと2種類の植物が対象となるようで、1種類がホウキモロコシという植物です。イネ科の植物で、見た目はトウモロコシに似ており、生長すると背丈は1.5~2メートルほどにもなります。



箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
ホウキモロコシ収穫の様子

当社の座敷ほうきはこのホウキモロコシを原料に使用しております。
50年以上ホウキモロコシの座敷ほうきを作っており、2015年には国内栽培も復活し来年7年目を迎えます。

もう1種類がコキア(ホウキギ)という植物です。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
コキア:背丈は50~100㎝ほど 

鮮やかなグリーンの葉っぱが特徴なコキアはガーデニングで親しまれております。
昔、コキアの枝を箒に利用していたことから「ほうき草」「箒木」と呼ばれるようになりました。
今でもガーデニングで育て、家庭で箒を作って楽しまれている方もたくさんいらっしゃるようです。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト

「ほうき草=ホウキモロコシ」だと思い込んでいた伊藤ですが、改めて調べてみると、「ほうき草=コキア」の方が一般的のようです。思い込みって恐ろしいですね。調べてみて良かったです。
「ほうき草=ホウキモロコシ」が広まるよう、ますます活動に力を入れていきたいと思います!

と言いつつも、今回コキアのことを知り、箒職人を目指している者として実際に自分で栽培から箒作りまでやってみなければ気持ちが収まりません。
調べてみたところ、ホウキモロコシと同じく4月中旬頃に種植えするのがよいそうです。

来年はこれまでお伝えしてきた「ホウキモロコシ」の活動報告に加えて、「コキア」の活動状況も配信していけるよう「コキア」の栽培にもチャレンジしてみたいと思います。
お楽しみにお待ちください。

箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から 52

2020/11/12

11月9日    逆さ箒    ほうきの豆知識

海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です! 

一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?


突然ですが、みなさまは「逆さ箒」と言う言葉をご存じでしょうか?
「逆さ箒」とは、箒を逆さまに立て掛けてることで、招いていない客や長居して欲しくない客に早く帰って欲しいというおまじないの意味があったそうです。



箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
逆さ箒の様子です。

ほうきは昔から神様が宿る神聖な道具として、不思議な力があると信じられてきました。
日本の文化において箒は魂を「掃き集める」ことや邪を「払う」ことなどに結びついた道具であったと言われています。
そのようなことから「逆さ箒」という風習が出来上がったと考えられます。

みなさまも、ふとしたことで玄関先などに箒を立てかけてしまうことがあるかもしれませんが、なんでもないようなことが相手に与える印象を変えてしまうことがありますので気をつけて頂けたらと思います。

使用後のほうきを保管する際は、「逆さ箒」の意味でも、穂を傷めない意味でも紐で吊るして保管したいですね。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
こんな便利な箒も当社で作っております!

取って付きのチリトリにぶら下げることができ、穂先も傷めず見た目もスマートに収納できます。

アズマ工業のロングセラー商品!収納に便利なチリトーレはこちら!

今日は、逆さ箒について紹介させていただきました。
知らず知らずのうちに来客に不快な思いをさせてしまわないよう、箒は正しく収納しましょう。

箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から 43

2020/10/08

10月6日   さまざまな種類の柄     ほうきの豆知識

海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です! 

一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?


前回のブログにて箒を選ぶ際のポイントを紹介させて頂きましたが、今回は柄(え)についてご紹介したいと思います。



箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
今回注目するところは、ほうきの柄(持ち手部分)です。
箒を支える重要な部品としてだけでなく、見た目にも注目したいところです。

箒の柄には竹を使用しており、ほうきの原産国や種類によっていくつかの種類の竹を使い分けております。



箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
国産竹をそのまま使用し、素材の質感を生かした柄
濱松出世箒に使用しております。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
竹にカシュー塗料が塗られた柄です。
カシュー・ナッツの殻から抽出したオイルを主成分とした塗料を使用しております。
漆のような艶が特徴です。主にタイ産の箒に使用。



箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
同じ竹ですが、黒竹と呼ばれる天然の黒色をした竹となります。
塗料などを一切使用せず、竹の持つ油分のみで艶が出る素材となります。
主に、棕櫚箒(シュロほうき)の柄として使用。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト

いずれの柄も使い込むほどに味が出る素材です。
お気に入りの柄を見つけていただき、時間とともに移り変わる味わいを楽しんでいただけたら幸いです。

箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から 42

2020/10/05

9月30日   ほうき豆知識     箒職人への道

海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です! 

一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?


いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
今日は箒を選ぶ際のちょっとした豆知識をご紹介したいと思います。



箒職人を目指して ほうき草プロジェクト

こちらの修正前の箒ですが、矢印のところに茎の太い穂が見えています。
この太い茎を「ガリ芯」と呼び、ほうき草を栽培する中でどうしても出てしまう穂となります。

こちらのガリ芯は、掃除の際に力を入れて強く掃いてしまうと、根本から折れてしまったり、フローリングや畳を傷つける原因となることがあります。
※穂に負担が掛からないよう、穂先2cmのところで優しく掃いていただければ、問題ありません。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
検査時に表面のガリ芯は取り除きます。

ほうきを手に取る機会がございましたら、できる限りガリ芯が少ない箒を選ぶことをお勧めします。
また、箒を使用する際は、優しく掃いていただくことも箒を長持ちさせるポイントです。

今後も豆知識を発信していきたいと思っておりますので、ぜひ参考にしてみてください。

箒を知る|ホウキの歴史/座敷箒が誕生するまで箒を知る|ホウキの歴史/座敷箒が誕生するまで 商品一覧|商品一覧商品一覧|商品一覧 吾妻箒とは?|吾妻箒の歴史と特徴吾妻箒とは?|吾妻箒の歴史と特徴
PAGE TOP