-職人への道記事一覧-

箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から 54

2020/11/26

11月18日   ほうき草ってどんな草?  ほうきの豆知識

海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です! 

一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?


今回は、座敷ホーキの原料である「ほうき草」について少し深掘りしてみます。

一般的に「ほうき草」と言うと2種類の植物が対象となるようで、1種類がホウキモロコシという植物です。イネ科の植物で、見た目はトウモロコシに似ており、生長すると背丈は1.5~2メートルほどにもなります。



箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
ホウキモロコシ収穫の様子

当社の座敷ほうきはこのホウキモロコシを原料に使用しております。
50年以上ホウキモロコシの座敷ほうきを作っており、2015年には国内栽培も復活し来年7年目を迎えます。

もう1種類がコキア(ホウキギ)という植物です。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
コキア:背丈は50~100㎝ほど 

鮮やかなグリーンの葉っぱが特徴なコキアはガーデニングで親しまれております。
昔、コキアの枝を箒に利用していたことから「ほうき草」「箒木」と呼ばれるようになりました。
今でもガーデニングで育て、家庭で箒を作って楽しまれている方もたくさんいらっしゃるようです。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト

「ほうき草=ホウキモロコシ」だと思い込んでいた伊藤ですが、改めて調べてみると、「ほうき草=コキア」の方が一般的のようです。思い込みって恐ろしいですね。調べてみて良かったです。
「ほうき草=ホウキモロコシ」が広まるよう、ますます活動に力を入れていきたいと思います!

と言いつつも、今回コキアのことを知り、箒職人を目指している者として実際に自分で栽培から箒作りまでやってみなければ気持ちが収まりません。
調べてみたところ、ホウキモロコシと同じく4月中旬頃に種植えするのがよいそうです。

来年はこれまでお伝えしてきた「ホウキモロコシ」の活動報告に加えて、「コキア」の活動状況も配信していけるよう「コキア」の栽培にもチャレンジしてみたいと思います。
お楽しみにお待ちください。

箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から 53

2020/11/19

11月12日    ほうきの使用テストと課題解決に向けて  箒職人への道

海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です! 

一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?


先日少し紹介しましたが、伊藤の編み込んだ箒を同じ工場の社員にテストしていただいたことで、課題が見えてきました。



箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
意見をまとめ、解決の糸口を探ります。

中でも気になる課題は、掃き心地に不満がある点です。
師匠の箒に比べ、穂の密度が足りず、掃き残しが気になります。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
矢印部分に穂割れ(穂と穂の隙間)があります。

解決策として、芯穂(穂の内側に束ねるほうき草)のボリュームを増やしてみようと思います。
師匠に教えていただいた編み方を守りながらも、箒草の質を見極めて柔軟に対応していく必要があるのだと改めて感じました。

自分自身で工夫し解決していくことで、職人として、もう一段階レベルを上げられるよう追求していきます。

箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から 51

2020/11/09

10月30日    発売の準備が進んでおります   吾妻箒

海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です! 

一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?


今日は、こんな場所にいます。



箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
日の光が程よく差し込む、穏やかな公園です。

決して昼寝をしに来たわけではございません(本当は昼寝をしたいぐらいに穏やかな日でした!)。
実は発売を予定している、新しい吾妻箒の撮影に訪れました。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
イメージ写真を撮影している様子です。

社内でチラシやパッケージを手掛けるS氏とK氏に協力していただき、webページ用の写真を撮影していただきました。
この日は天気もロケーションも良く、伊藤の頭の中のイメージをどんどん具体化していってくれます。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
S氏の撮影もヒートアップしていきます。

色々な構図のアイデアが生まれ、S氏の撮影もヒートアップ。後半にはズボンを埃まみれにしながら一生懸命に撮影していただきました。

順調に撮影が進み、2時間ほどで撮影完了となりました。
今から写真の仕上がりが楽しみです。

箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から 50

2020/11/05

10月29日    ミニチュアほうき作り   吾妻箒

海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です! 

一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?


今日は少し空いた時間にこんな箒を作ってみました。



箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
大きさは10㎝ほどの箒です。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
原料はこちらの「棕櫚(シュロ)」となります。

実はこちらのシュロですが、箒を仕上げる際に出る遊び毛を再利用しております。
※棕櫚箒の検査・仕上げの様子を詳しく知りたい方はこちら↓↓
日々の作業 棕櫚箒の検査・仕上げ

日々の作業で少しずつ出る遊び毛を貯めておき、簡単に束ねて作ってみました。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
使い道としては、デスクまわりなどの細かな場所でしょうか?

ミニチュアほうきなので、キーホルダーのようにぶら下げても可愛らしいかな・・と。
箒を購入してくれた方におまけとしてプレゼントしても喜んでいただけるかも知れません。

時間が空いた時に、また作ってみたいと思います。

箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から 47

2020/10/22

10月19日   ほうきの出来栄えは?   箒職人への道

海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です!

一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?

この日は、編み上げた箒を工場の仲間たちに試してもらいました。
当社アズマ工業は、箒の製造からメーカーとしての第一歩を踏み出しました。
ですから、箒には特にこだわりや厳しい目を持った従業員が多数在社しております。
アズマ工業の歴史と吾妻箒

そんな厳しい目を持った仲間たちに、伊藤の箒はどのように映るのでしょうか?


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
ほうきの検査工程を担当する従業員の様子
輸入品の手編みほうきはこちらの工程で1本1本、厳しくチェックされております。
普段から毎日のように箒に触れており、品質に対する目が肥えております。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
伊藤の箒を試していただきました。
 

「思ったより軽く、扱いやすいですね」

 

まずまずの反応です。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
 

「穂先が不揃いなのか、少し掃き残しが気になります」
「柄(え)の角度も普段扱っている箒に比べ、少し傾いている気がします」
さすがは、日に1000本ほどの箒を検査している方々です。微妙な点を細かく指摘していただけました。

今回指摘いただいた点については、改善方法が見えております。
今後の箒作りに生かし、また試していただこうと思います。

箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から 45

2020/10/15

10月12日   明治神宮へ向けての箒が完成しました 箒職人への道

海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です! 

一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?


先日まで明治神宮秋の大祭に向けてほうきを作りこんでおりました。
納得できる箒が完成し、明治神宮に向けて発送いたします。



箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
完成した箒です。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
掃き心地を最終チェックし、仕上げます。

自身で編み込んだ箒が全国の特産品と並んで展示されると思うと、今からワクワクします。
今年は明治天皇鎮座100年の記念の年となります。コロナ禍ではありますが、多くの人にご覧いただけたら有難いです。

箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から 44

2020/10/12

10月7日   箒作りに大切なこと     箒職人への道

海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です! 

一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?


ほうき作りの作業の中で一番時間が掛かる作業は「選別」と呼ばれる工程です。



箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
原料のほうき草を穂の長さや色目ごとに仕分けしていきます。

選別は編込み前の準備的な作業で、はっきり言って地味な作業です。

しかし、箒職人の方であれば恐らく皆、選別が一番重要な作業だとおっしゃると思います。そのぐらい奥が深く、箒作りの肝だと思います。

とは言え、年によって箒草の出来栄えも様々です。特に近年では自然環境の変化から毎年同じような環境で栽培できるとも限りません。
そんな中で、どんな箒草であれ与えられた条件で安定した品質の箒を編み上げることが職人としての力量ではないかと感じております。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
編み上げた箒の様子

箒草を見極め、生かす。
安定して同じ品質の箒を編み上げられるよう技術を高めていきます。

箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から 43

2020/10/08

10月6日   さまざまな種類の柄     ほうきの豆知識

海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です! 

一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?


前回のブログにて箒を選ぶ際のポイントを紹介させて頂きましたが、今回は柄(え)についてご紹介したいと思います。



箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
今回注目するところは、ほうきの柄(持ち手部分)です。
箒を支える重要な部品としてだけでなく、見た目にも注目したいところです。

箒の柄には竹を使用しており、ほうきの原産国や種類によっていくつかの種類の竹を使い分けております。



箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
国産竹をそのまま使用し、素材の質感を生かした柄
濱松出世箒に使用しております。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
竹にカシュー塗料が塗られた柄です。
カシュー・ナッツの殻から抽出したオイルを主成分とした塗料を使用しております。
漆のような艶が特徴です。主にタイ産の箒に使用。



箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
同じ竹ですが、黒竹と呼ばれる天然の黒色をした竹となります。
塗料などを一切使用せず、竹の持つ油分のみで艶が出る素材となります。
主に、棕櫚箒(シュロほうき)の柄として使用。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト

いずれの柄も使い込むほどに味が出る素材です。
お気に入りの柄を見つけていただき、時間とともに移り変わる味わいを楽しんでいただけたら幸いです。

箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から 42

2020/10/05

9月30日   ほうき豆知識     箒職人への道

海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です! 

一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?


いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
今日は箒を選ぶ際のちょっとした豆知識をご紹介したいと思います。



箒職人を目指して ほうき草プロジェクト

こちらの修正前の箒ですが、矢印のところに茎の太い穂が見えています。
この太い茎を「ガリ芯」と呼び、ほうき草を栽培する中でどうしても出てしまう穂となります。

こちらのガリ芯は、掃除の際に力を入れて強く掃いてしまうと、根本から折れてしまったり、フローリングや畳を傷つける原因となることがあります。
※穂に負担が掛からないよう、穂先2cmのところで優しく掃いていただければ、問題ありません。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
検査時に表面のガリ芯は取り除きます。

ほうきを手に取る機会がございましたら、できる限りガリ芯が少ない箒を選ぶことをお勧めします。
また、箒を使用する際は、優しく掃いていただくことも箒を長持ちさせるポイントです。

今後も豆知識を発信していきたいと思っておりますので、ぜひ参考にしてみてください。

箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から 41

2020/09/24

9月17日   師匠の判定は?  箒職人への道

海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です! 

一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?


先日、編み込んだ箒を師匠宛てに発送し、感想を待っておりました。
自分自身でも手ごたえを感じた1本です。胸を張って送り出しました。



箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
発送したほうきです。

そして、メールにて感想とアドバイスをいただきました。
「およそ問題ないと思います。作りもしっかりしており、バランスも良いです。」とのお言葉。

良かったです!なかなか自分自身でも納得が出来ない状況が続いておりましたが、自信を持って送り出した箒が認めていただけた様子です。

とは言え、さすがの師匠。細かなアドバイスを的確にいただきました。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
写真でアドバイスをいただきました。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
分かりやすくコメントいただき、納得のアドバイスです。

アドバイスは次の箒作りから早速、生かしていきます。
細かな点を修正し、いよいよ伊藤の箒として販売できる見込みとなってきました。

お客様にお届けできるよう、ほうきの生産と販売準備を進めてまいります。
ご期待下さい!

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