3月4日 ほうき無料モニター募集のご案内 箒職人への道
海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です!
一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?
3月に入り、少しずつ春を感じるようになりましたが、花粉症の伊藤には辛い季節がやってきました。日中と朝晩の寒暖差もあり体調を崩しやすい季節ですが、皆さまにおかれてはいかがお過ごしでしょうか。
さて、だんだんと暖かくなり、箒を編み込む指先も「うごく」感触が戻り始め、俄然ほうき作りに没頭している伊藤ですが、作りこんでいく中で「何か足りない」と納得できないままの作業が続いておりました。伊藤の箒は、師匠にも社内的にも合格をいただき、発売ができるところまで漕ぎ着けましたが、自分自身の中で不安や迷いが入り乱れ、一人葛藤していました。そんな中、弊社の社長である山下より「まずはお客様に使ってもらってみたら?」と助言いただき、改めて気づきました。今まで箒を発売することに集中するあまり、一人で問題を抱え込み過ぎていることを。このブログの読者様や吾妻箒のユーザー様に支えられながら、ほうき作りができていることを。
そこで今回、伊藤が編み込んだ箒のモニター様を募集させていただきたいと思います。
実際にご使用いただき、ご意見をいただくことで、より良い箒が作れるのではないかと考えております。ぜひ率直な意見をお寄せいただき、皆さまと一緒に発売開始に向けて歩んでいけたらと思います。
【ご応募方法】
件名「箒モニター希望」とご記入いただき、本文に「ご氏名」「郵便番号」「ご住所」「電話番号」をご記入の上、下記メールアドレスまでご送信ください。尚、応募者が5名を超えた場合には、抽選にて選出させていただきます。
※当選者の発表は商品の発送をもってご連絡とさせていただきます。
商品発送後、1週間程度で簡単なアンケートを応募いただいたアドレスに送信させて頂きます。お手数をお掛けしますが、アンケート受信から3週間程度でアンケートへの回答をお願い致します。
応募メールアドレス azumahouki@luck-at.com
※こちらの募集は締め切らせていただきました。たくさんのご応募ありがとうございました(追記:2021年4月2日)
12月22日 箒のお手入れ方法 豆知識
海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です!
一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?
2020年も残すところ数日となりました。今年はコロナの影響で、いつも以上に大掃除をする方が多いようです。かく言う私も、先日実家の大掃除に駆り出され、やや筋肉痛気味です。ただ、そこで興味深い物を見つけましたのでご紹介いたします。
母が愛用している箒で、定かではありませんが恐らく30年近くは使用しているのではないでしょうか。
大切に使っているようですが、長い年月の使用で穂がすり減り、穂先に隙間ができてしまっております。これではゴミが穂先をすり抜けてしまい、お掃除の負担が増えると思われます。母の負担が少しでも和らぐように、穂先の長さを切り揃え、多少の修繕を施しました。
このままでは穂が短くなってしまい、掃き心地が悪くなってしまいますので、ビニールのカバーを少しめくり、穂を束ねているミシン部分を開放することで穂先に柔らかさを取り戻します。
日頃からお客様に、「大切にお使い頂ければ、何十年もお使い頂けますよ」と説明していますが、実際に何十年も使用している箒に接する機会は少ないのが現状です。
こんなに身近なところで30年来の箒に出会うとは夢にも思ってなく、大切に使ってくれていた母に改めて感謝いたしました。
伊藤も編み込んだ箒が末永くご使用して頂けるよう、丈夫で使いやすい箒を提供したいと強く感じました。
今回は、箒を少しでも永く使って頂けるような豆知識を紹介させていただきました。
12月10日 新たな挑戦も始まります ほうき職人への道
海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です!
一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?
先日、師匠を訪ねた際、新しい編み込みも習ってきました。
習得済みの短柄ほうきとの大きな違いは、上の写真のように耳と呼ばれるパーツが短柄は片側に1つに対して、長柄は両サイドに1つずつ計2つで形成されている点です。
基本となる編み方は短柄で習得した技術を生かせるのですが、ボリュームが増した分、編み込んでいく際の扱いには苦戦しそうです。
一通りの手順を教えていただき、構造は理解できました。まずは、手順を頭に叩き込み、作り上げてみたいと思います。
短柄の技術も磨きつつ新たな課題として取り組んでまいります。
12月4日 手編みほうき販売を目指して ほうき職人への道
海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です!
一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?
久しぶりに伊藤の師匠である鈴木氏を訪ねました。
早速、この日のために作り上げた短柄の箒を評価していただきました。
師匠「だいぶ良くなってきております。そろそろ伊藤さんの箒として販売を開始しても大丈夫そうですね」
伊藤「ありがとうございます!師匠の言葉で自信が持てました」
師匠「課題としては、首元が少しまだ太いようです。もう少し余分な茎を落としながら編み込んでも良さそうです」
編み込んでいく過程で、もう少し意識的に茎を落としてしまい、コンパクトに作って方が良さそうです。このあたりはちょっとした意識で調整できそうです。
早速、持ち帰り作りこんでいきたいと思います。いよいよ販売間近まで進んできました。
11月18日 ほうき草ってどんな草? ほうきの豆知識
海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です!
一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?
今回は、座敷ホーキの原料である「ほうき草」について少し深掘りしてみます。
一般的に「ほうき草」と言うと2種類の植物が対象となるようで、1種類がホウキモロコシという植物です。イネ科の植物で、見た目はトウモロコシに似ており、生長すると背丈は1.5~2メートルほどにもなります。
当社の座敷ほうきはこのホウキモロコシを原料に使用しております。
50年以上ホウキモロコシの座敷ほうきを作っており、2015年には国内栽培も復活し来年7年目を迎えます。
もう1種類がコキア(ホウキギ)という植物です。
鮮やかなグリーンの葉っぱが特徴なコキアはガーデニングで親しまれております。
昔、コキアの枝を箒に利用していたことから「ほうき草」「箒木」と呼ばれるようになりました。
今でもガーデニングで育て、家庭で箒を作って楽しまれている方もたくさんいらっしゃるようです。
「ほうき草=ホウキモロコシ」だと思い込んでいた伊藤ですが、改めて調べてみると、「ほうき草=コキア」の方が一般的のようです。思い込みって恐ろしいですね。調べてみて良かったです。
「ほうき草=ホウキモロコシ」が広まるよう、ますます活動に力を入れていきたいと思います!
と言いつつも、今回コキアのことを知り、箒職人を目指している者として実際に自分で栽培から箒作りまでやってみなければ気持ちが収まりません。
調べてみたところ、ホウキモロコシと同じく4月中旬頃に種植えするのがよいそうです。
来年はこれまでお伝えしてきた「ホウキモロコシ」の活動報告に加えて、「コキア」の活動状況も配信していけるよう「コキア」の栽培にもチャレンジしてみたいと思います。
お楽しみにお待ちください。
11月12日 ほうきの使用テストと課題解決に向けて 箒職人への道
海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です!
一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?
先日少し紹介しましたが、伊藤の編み込んだ箒を同じ工場の社員にテストしていただいたことで、課題が見えてきました。
中でも気になる課題は、掃き心地に不満がある点です。
師匠の箒に比べ、穂の密度が足りず、掃き残しが気になります。
解決策として、芯穂(穂の内側に束ねるほうき草)のボリュームを増やしてみようと思います。
師匠に教えていただいた編み方を守りながらも、箒草の質を見極めて柔軟に対応していく必要があるのだと改めて感じました。
自分自身で工夫し解決していくことで、職人として、もう一段階レベルを上げられるよう追求していきます。
10月30日 発売の準備が進んでおります 吾妻箒
海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です!
一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?
今日は、こんな場所にいます。
決して昼寝をしに来たわけではございません(本当は昼寝をしたいぐらいに穏やかな日でした!)。
実は発売を予定している、新しい吾妻箒の撮影に訪れました。
社内でチラシやパッケージを手掛けるS氏とK氏に協力していただき、webページ用の写真を撮影していただきました。
この日は天気もロケーションも良く、伊藤の頭の中のイメージをどんどん具体化していってくれます。
色々な構図のアイデアが生まれ、S氏の撮影もヒートアップ。後半にはズボンを埃まみれにしながら一生懸命に撮影していただきました。
順調に撮影が進み、2時間ほどで撮影完了となりました。
今から写真の仕上がりが楽しみです。
10月29日 ミニチュアほうき作り 吾妻箒
海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です!
一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?
今日は少し空いた時間にこんな箒を作ってみました。
実はこちらのシュロですが、箒を仕上げる際に出る遊び毛を再利用しております。
※棕櫚箒の検査・仕上げの様子を詳しく知りたい方はこちら↓↓
日々の作業 棕櫚箒の検査・仕上げ
日々の作業で少しずつ出る遊び毛を貯めておき、簡単に束ねて作ってみました。
ミニチュアほうきなので、キーホルダーのようにぶら下げても可愛らしいかな・・と。
箒を購入してくれた方におまけとしてプレゼントしても喜んでいただけるかも知れません。
時間が空いた時に、また作ってみたいと思います。
10月19日 ほうきの出来栄えは? 箒職人への道
海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です!
一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?
この日は、編み上げた箒を工場の仲間たちに試してもらいました。
当社アズマ工業は、箒の製造からメーカーとしての第一歩を踏み出しました。
ですから、箒には特にこだわりや厳しい目を持った従業員が多数在社しております。
※ アズマ工業の歴史と吾妻箒
そんな厳しい目を持った仲間たちに、伊藤の箒はどのように映るのでしょうか?
「思ったより軽く、扱いやすいですね」
まずまずの反応です。
「穂先が不揃いなのか、少し掃き残しが気になります」
「柄(え)の角度も普段扱っている箒に比べ、少し傾いている気がします」
さすがは、日に1000本ほどの箒を検査している方々です。微妙な点を細かく指摘していただけました。
今回指摘いただいた点については、改善方法が見えております。
今後の箒作りに生かし、また試していただこうと思います。
10月12日 明治神宮へ向けての箒が完成しました 箒職人への道
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日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です!
一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?
先日まで明治神宮秋の大祭に向けてほうきを作りこんでおりました。
納得できる箒が完成し、明治神宮に向けて発送いたします。
自身で編み込んだ箒が全国の特産品と並んで展示されると思うと、今からワクワクします。
今年は明治天皇鎮座100年の記念の年となります。コロナ禍ではありますが、多くの人にご覧いただけたら有難いです。