-浜北畑記事一覧-

箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から 139

2021/10/25

10月25日  来年の栽培に向けて  浜北畑    ほうき草栽培   

海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です! 

一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?


ここ最近は箒作りに励む日々が続いておりましたが、この日は浜北農家の倉田様を訪ね、今年のほうき草の出来栄えと来年に向けての課題について意見交換させていただきました。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
先日からご紹介しているほうき草の太さについて相談しました。

伊藤「今年は昨年に比べ、天候にも恵まれ良いタイミングで収穫することができました。穂の色も変色がなく青々とキレイです」

倉田様「収穫は8月上旬でしたね。ちょうど収穫後から2週間ほど雨が続きましたので、今年は運が良かったですね」

伊藤「全体的には上手く育ってくれたかなと思うのですが、1点気になることがあります」

~穂の太さのバラつきについて説明し考えられる要因をお聞きしました~

倉田様「ほうき草に当てはまるか分かりませんが、野菜でも時折、一部分だけ規格外の大きさに育ったりすることがあります。原種戻りなどと言われ、品種改良が進んだ種や苗の中で突如として現れます。今後は求めるサイズの苗から種を採種するなど工夫が必要かも知れませんね」
倉田様「また、原因が1つとは限りません。栄養を与え過ぎて全体的に大きく育っている可能性もありますし、栄養が足りず周りのほうき草が枯れてしまったことにより1本に栄養が集中してしまい一部だけ大きく育つケースもあります。大切なのは全体的にそういった傾向なのか、ある一部だけなのか、など広く色々な視点から観察することです」

プロならではの視点でアドバイスをいただき、改めて気が引き締まりました。さすがに奥が深いです。苗や種の時点で最終的な生育に影響が出ることは盲点でした。まずはできることから1つずつ要因を潰していきたいと思います。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
帰りがけに今年お借りした畑に寄っていきました。
ほうき草を栽培していた頃とガラッと変わり、立派なキャベツが育っておりました。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
収穫まではまだもう少しと言ったところでしょうか。
キレイな畑に丁寧な仕事の様子がうかがえます。

倉田様から適格なご意見もいただき、来年にむけてやるべき事も明確になりました。実験的に試したい栽培方法はいくつかありますが、一度に色々と手をつけると何が良くて、何が悪かったのか掴むことはできません。一歩一歩地道な取り組みは続きますが、簡単ではない道のりほど達成した時の喜びもひとしおかと思います。納得できるほうき草の栽培が確立できるよう突きつめて参ります。

箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から 127

2021/09/09

9月3日   栽培に使用する器具をメンテナンスしました  ほうき草栽培 

海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です! 

一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?


今年のほうき草栽培もひと段落し、栽培に使用した道具のメンテナンスをおこないました。
実は、今年最後の農薬散布の際に、噴霧器の取っ手が破損してしまいました。しかし、自分で修理できそうでしたので栽培のオフシーズンであるこの時期に直すことにしました。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
シーズン終盤に取っ手が破損してしまいました。

特に壊れやすい使い方をしていた訳ではありませんが、およそ20a(アール)の畑を毎回、手動で散布しているため負荷が掛かってしまっていたようです。今までの活躍を労いながら修理をおこないます。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
写真、赤丸部分のプラスチック部品が消耗により折れてしまったようです。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
今回は、ハンドル部分に穴を空け・・・


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
ボルトでハンドルと柄を固定することにしました。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
修理後の様子

簡単な修理ではありますが、ハンドルはしっかりと固定され、問題なく機能しました。
新しく買い替えることは簡単ですが、自分で修理することにより物持ちも良くなり、愛着も沸いてきます。
また来年の栽培でも、たくさん活躍してもらうことになると思いますので、綺麗に洗浄し、その時を待ちます。

箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から 125

2021/09/02

8月28日   種を収穫しました②  半田畑     ほうき草栽培 

海外に生産を移行して50年。
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一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?


来年の種を確保するために、残しておいたほうき草の収穫も無事に終え、半田畑での作業はすべて完了しました。この日は種の脱穀作業を会社でおこないました。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
採種を目的に収穫したほうき草


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
少量なので脱穀機は使用せず、手作業でおこないました。
ゴム手袋を嵌め、穂を引っ張るようにして種を脱穀します。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
脱穀した種の様子
しっかり種に実が入っており、面白いように種が取れます。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
艶があり、大きく実が膨らんだ種が採種できました。

脱穀した種は、種揉み・選別作業へと続いていきます。上質なほうき草を栽培する上で、毎年の種の更新は欠かせません。まずは十分な種を確保できたことに一安心です。

箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から 123

2021/08/26

8月4日   天日干し2日目      ほうき草栽培 

海外に生産を移行して50年。
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一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?


前日に引き続き、この日もじっくりと時間を掛けて天日干しをおこないました。
天候も晴れ、絶好の作業日和です。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
長い時間、日に当たるよう、南面にほうき草を広げていきます。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
穂が重ならないよう、1本ずつ並べます。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
半日乾燥させたのち、1本ずつ穂を裏返します。
裏返すと、穂が緑色をしております。まだ乾燥具合は30%ほどでしょうか。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
この後、夕方までじっくりと乾燥させました。

午後からは少し曇ってしまい、思うように乾燥できませんでした。引き続き完全に乾燥するまで天日干し作業は続きます。
ほうき草に触れながら、早く今年のほうき草で箒作りをしたいなとワクワクした気持ちで作業をおこなった1日でした。

箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から 122

2021/08/23

8月3日   収穫後も作業は続きます。    ほうき草栽培 

海外に生産を移行して50年。
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一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?


前日までの収穫作業を終え、この日から煮沸作業に入りました。
※煮沸作業:80℃ほどのお湯でほうき草を茹でる作業となります。ほうき草を茹でることで殺虫効果と、収穫後のほうき草の生長を完全に止める役割があります。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
収穫・脱穀後のほうき草


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
今年も浜松工業技術センターの染色窯をお借りしました。
火傷(やけど)に注意し、慎重に進めます。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
茹で上げた後の様子です。
茹でる事により青々と綺麗に発色します。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
茹で上げた後は、工場に戻り天日干しです。
少し雲が出てきてしまいましたが、時間を掛けてじっくりと乾燥させます。

ほうき草が一面に並んだ様子は毎年のことながら圧巻です。雨が降ってしまえば、すぐに取り込む必要があります。天候の変化に注視しながら、この後2日間ほど天日干しをおこないます。しっかり乾燥できるよう、太陽が顔を出してくれることを期待します。

箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から 121

2021/08/19

8月2日   今シーズン最後の収穫を終えました 浜北畑   ほうき草栽培 

海外に生産を移行して50年。
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一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?


一週間ほど掛け、続けてきた今年のほうき草収穫作業もこの日で終了となりました。
この日も日中の暑さを避け、早朝より畑に入りました。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
収穫最終日、綺麗な朝焼けが迎えてくれました。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
休憩を挟みつつ3時間、無事収穫を終えました。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
トラックに積み込んだ様子。
この日も十分な収穫量です。

この後、工場に戻り脱穀作業を行いました。この日は雨も降らず、スムーズに作業を終えることができました。
今年の収穫作業はこれにて完了です。今年は単時間の収穫作業を数日間に分けて実施しましたが、大正解だったように思います。作業者への負担を軽減し、例年以上に丁寧にほうき草を扱えました。
この後、煮沸・天日干しと作業は続きますが、1本1本、愛情を込めて丁寧に対応していきます。

箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から 119

2021/08/09

7月29日   収穫2日目 朝から予定外の雨  浜北畑   ほうき草栽培 

海外に生産を移行して50年。
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一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?


浜北畑の収穫2日目を迎えました。前回と同じく朝早く会社を出発し車を走らせていると・・・


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
予想外の雨です。

道中で一旦車を停車し、天気予報を再度確認すると、どうやら天気予報でも予想できない突発的な降雨のようです。予定外の雷雨になす術がありません。雨雲レーダーを見る限り1時間ほどで雲が切れる様子なので、焦る気持ちをグッと抑え、しばし待機します。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
雨が上がり、雷の音もなくなりました。
せっかく早起きしたので、少し時間は足りませんが収穫をおこなうことにしました。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
脱穀後の様子
明け方の雨が嘘のように晴れてきました。
気温が上がり蒸し暑い中、できる限り収穫を進めます。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
この日の収穫作業はここまでです。

予想外の雨に出遅れてしまいましたが、初日に頑張って収穫したおかげで全体の3分の2まで収穫を終えることができました。全3回で収穫を終える予定で進行しておりますので、ちょうど良いペースです。
この後、会社に戻りこの日の収穫分の脱穀作業をおこないました。
何はともあれ、予定内で順調に進んでおります。浜北畑の収穫は残すところあと一日です。

箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から 118

2021/08/05

7月26日    収穫の後は脱穀作業です    浜北畑   ほうき草栽培 

海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です! 

一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?


早朝からの収穫作業を終え、作業場に戻ってまいりました。
この後は、ほうき草の種を脱穀機で取り除きます。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
収穫したばかりのほうき草の様子


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
早速、脱穀作業開始です。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
脱穀後の様子
穂の曲がりが強いほうき草はこの時点で取り除きます。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
脱穀後は茎の長さを揃えて束ねます。

このあと、ほうき草は一旦日陰で保管し、次の工程へと移ります。
この日は1年振りの収穫作業でしたが、収穫から脱穀までスムーズに進めることができました。思えばこのほうき草栽培プロジェクトを開始した頃は、足踏み式の脱穀機で作業し、大変な思いをしたり、なかなか思い通りに作業が進まず行き詰ったこともありました。その都度、試行錯誤し工夫することで栽培方法を確立しつつあると感じております。
まだまだ、品質・作業効率ともに伸びしろは残っておりますので、追究していきたいと考えます。

今年の収穫はまだ始まったばかりです。暑さに負けず頑張ります!

箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から 117

2021/08/02

7月26日   いよいよ収穫を迎えました  浜北畑   ほうき草栽培    

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日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
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一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?


種まきから75日、いよいよ収穫の時を迎えました。栽培している最中は長く感じられた時間も、過ぎてしまうとあっという間です。
収穫の喜びを噛みしめながら1本1本刈り取ります。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
朝5時、夜明けと共に作業開始です。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
葉を剝ぎながら1本ずつハサミで刈り取ります。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
収穫は短時間勝負です。
黙々と作業し、どんどん積み重ねていきます。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
作業開始から1時間、雲の隙間から太陽が照り付けてきました。
気温が上がりきる前に目標の分量までの収穫を目指します。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
午前8時30分 目標にしていた分量(全体の3分の1)の収穫を完了

今年は、ほうき草の品質強化を目指し、数日間に分けて少しずつ丁寧に収穫をおこなっております。天候を見ながらこの後もあと2回、収穫をおこないます。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
2名で作業して3時間半、予定よりもたくさん収穫できました。

収穫した感触では、出来も上々のようです。しっかり防虫もできており、生き生きしたほうき草の感触が作業中も伝わってきました。
この後は会社に戻って種の脱穀作業です。引き続き丁寧に作業して参ります。

箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から 114

2021/07/19

7月13日   事前確認は大切です     ほうき草栽培    

海外に生産を移行して50年。
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一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?


ほうき草の収穫を2週間後に控えたこの日、事前に脱穀機の可動確認をしておこうと思い、倉庫から脱穀機を引っ張り出してみました。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
電動の脱穀機です。
およそ1年ぶりに出しました。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
早速、動かしてみると・・・

写真では分かりづらいのですが、矢印の方向に奥から手前に向かって脱穀部分が回転しております。これでは脱穀した種が全部こちら側に飛んでしまい作業になりません。
実は、作業する磐田工場は昨年移転しており、新しい工場で脱穀機を可動するのは初めてでした。どうも繋いだコンセントの電流の向きが今までと違い、モーターが逆回転に回ってしまうようです。

モーターの回転を反対に戻すには、たしか銅線の向きを逆にすれば良かったと、はるか前に小学校の理科の授業で教わった気がします。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
早速、コンセントカバーを分解し、左右の銅線を入れ替えてみました。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
可動してみると・・・
見事、逆回転(手前から奥)に回り始め、一安心です。

この後、脱穀機を軽くメンテナンスし準備万端です。1年間使用していなくても問題なく動くだろうとは思っておりましたが、念のため事前に確認しておいて良かったです。ほうき草収穫の当日は収穫~脱穀までを1日で終える必要があります。実際に当日になって動かして脱穀機が逆回転したら、それだけでも時間をロスしてしまうところでした。改めて事前の準備・確認は大切だと実感しました。

いよいよ収穫を意識する時期となってきました。他にも準備不足が無いようしっかりと確認し、その時を待ちます。

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